
北朝鮮による拉致の被害者は150人から400人とも言われています。
以前は、こうした大量の拉致は日本の情報を集め言語教育・文化的トレーニングに利用し、大規模な二次的工作を行うためのものと思ってました。
しかし李承晩ラインにまつわる問題を知るようになって、これは韓国による拉致事件の模倣犯なのではないかと考えるようになりました。つまり、単純に人質を取って身代金を分捕り韓国の後を追って経済発展を成し遂げるのが第一目的で、日本語教師としての役割のほうが国交正常化交渉が本格化するまでの副次的なものなのではないかということです。拉致被害者から日本語を学んだ工作員がどんな活動をしたところで、韓国が日韓基本条約によって得た以上の力を北朝鮮が手にすることは困難な筈ですから。
ところが、日本の役人の事なかれ主義と北朝鮮に対する反感が広がるのを恐れたマスコミの影響で、拉致事件は規模が矮小化され殆ど報道もされてきませんでした。これが小泉政権になって突然炎上します。韓国とは違い、身の丈通りアジアの最貧国として生きてきた北朝鮮のリーダーは、世界第2位の経済大国のトップの一団が数人の死亡を伝えられただけで顔面蒼白になるとは予想していなかったと思います。これは恐らく江戸時代以降に定着した日本人の特徴の一つだと思うんですが(これについてはまた後程触れることにします)、金正日にはこれが理解出来なかったので拉致事件は北朝鮮の思惑から大きく外れていくことになりました。
社会党が果たしてきた役割はよく分かりません。人質の数が取り返しのつかない数(韓国を参考にするなら数千)に達するまで北朝鮮による犯行だと断定されるのを防ぐことを目的としていたのかも知れませんし、マスコミと同様で北朝鮮が敵視されるのを避けたいために北朝鮮にとっては余計なお世話をしてしまっていたのかも知れません。
韓国の李承晩大統領は、日本人の拉致・抑留の落とし所を考えていたわけではなかったと思います。次の政権が偶々日本のことをよく知っていたお陰で、韓国は前政権時代の人質と交換に戦前の併合の続きを再開してもらえただけです。「日本人を拉致→制裁されるどころか経済発展でウマー」は韓国史上の唯一最大の発明品ですが、所詮は棚ボタの産物でした。北朝鮮が日本人特有の人命尊重の精神を理解せず、日本の世論が盛り上がった最悪のタイミングで拉致被害者の死亡を口にしたことが南北朝鮮の明暗を分けてしまいました。北朝鮮は、韓国が偶然発明した手口をパクることに失敗したんです。
流石と言うべきなのか、宗主国様は元属国のやったことのパクリに見事に成功しました。朝鮮系の朝日記者が捏造した南京大虐殺を人質の代わりに利用して日本からの長期に亘る経済支援を勝ち取ったんです(朝日の記事では当時幕府山には14,777人の捕虜がおり、ほぼ全数が殺されたと思わせるように書かれています。しかし個人的には幕府山で殺されたのは3,000人前後、それも捕虜解放の過程で暴動が起きたため、止むを得ず殺害してしまったものが大部分と考えています。また、捕虜処刑の命令が出ていたところを旅団長が自身の判断で釈放しようとしたらしいのですが、この中国人処刑の命令を出した日本軍の将校は朝鮮系だった可能性があります)。
日本の援助によるインフラ整備は当然日本の側にも利権が生まれるので、南京大虐殺という日本の弱味を口実に膨大な税金を支出出来るのは日本の土建政治家にとっても美味しい話です。税金を納めているのにそれが自分達の身の回りのインフラに使われない日本の納税者だけが純粋に損をしたということになります。
順番から言うと、韓国の身代金要求を中国が即座にパクリに成功し、ずっと次は自分の番だと思ってきた北朝鮮はパクリに失敗したという流れになります。ただ、果実は採り損ねたとは言え、北朝鮮は韓国の例があるため安心して拉致被害者を増やし続けることは出来たわけです。
観光サイトでは韓国の治安は悪くないと紹介されていますが、統計から見ればこれは明らかに嘘です。身近な人が韓国旅行を計画していたら是非警告を。また、拡散のためバナークリックにもご協力をお願いします↓
